背景について

  • 投稿公開日:2020年7月6日
  • 投稿の最終変更日:2021年10月7日
  • 投稿カテゴリー:Art
  • Reading time:1 mins read

モチーフと背景は、並行して描き進める

人物Aを仕上げたら、次はお花を仕上げる。椅子を仕上げる。最後に背景を塗る。。。

これはやってはいけません!

これでは絵は上達しないんです。
なぜなら、絵の上達というのは思考方法の転換でもあるからです。

固定概念をくつがえさないといけません。

この場合、人物Aを仕上げながら、人物A周りの背景も仕上げる。次はお花を仕上げながら、お花周りの背景を仕上げる。最後に椅子を仕上げながら、椅子周りの背景を仕上げる

これが正しい進め方です。詳しく説明します。

キャンバス上では主体も背景も等しく重要な存在

これは精神論かもしれませんが、そもそも油絵やペインティングといわれる、いわゆる絵画においては、全て「面」で表現を行います。

どういうことかというと。。

日本人は歴史的にも、漫画文化を見てもわかるのですが、「線」で表現をする、見るのに慣れています。

線だと、主体と他の空間に隔たりが生じます。すると、線という区切りによってヒエラルキーが生じてくるのです。この概念を、絵画に持ち込んでしまうと背景だけあとで描く、という状況が発生するというわけです。

絵画の世界においては、そこにあるのは色彩の面だけです。りんごなんてないし、背景なんて、ないんです。そこにあるのは「りんごの光が当たっている箇所の色」や「りんごの影になっている箇所の色」、そして「机の色」「りんごの影になっている机の色」なのです。

決して「机」と「りんご」が存在するわけではないのです。

※デモを作成したら写真をアップします。

絵画は悟り

余談ですが・・

悟りを開きブッダが目覚めた人になったというお話はご存知ですか?

その悟りについては、諸説があるのですが、いわゆる「差取り」だとも言われています。

つまり万物はすべて等しく重要なのだという考えです。

この絵画におけるモチーフと背景の同時並行、悟りに似ていませんか?キャンバス上では、どれもみな平等に重要な存在なのです。

背景もおざなりにせず、一緒に描き込んで見てください。

背景でモチーフの形をきれいに整えたりもできますので、アラ・プリマのテクニック的にもとても有効です。

それではまた

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